禅とは

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歴史

南インド出身の達磨大師(だるまさん)が、520年にインドの禅の教えを中国に伝えました。
達磨大師から数えて六代目の慧能禅師から、南岳懐譲禅師や青原行思禅師などの優秀な弟子が出ました。
南岳懐譲禅師から四代後が臨済宗の祖の臨済禅師、青原行思禅師から四代後が曹洞宗の祖の洞山禅師です。
日本の栄西禅師が中国に渡り、虚庵懐敞禅師から臨済宗の流れの禅の教えを受け継ぎ、1191年に日本に伝えました。
さらに、栄西禅師の孫弟子である道元禅師が天童如浄禅師から曹洞宗の流れの禅の教えを受け継ぎ、1228年に日本に伝えました。
江戸時代には、臨済宗の流れをくむ黄檗宗が隠元禅師により中国から伝えられました。
20世紀に入り、仏教学者である鈴木大拙博士によって、アメリカ・ヨーロッパに禅が紹介され、世界的に禅が広まっています。

宗旨

お釈迦様は菩提樹の下で坐禅をして、煩悩を鎮めて、この世界をあるがままに見ることができる悟りを開かれ、安らかな心となられました。
そして、お釈迦様は皆に、煩悩を離れ心を調えていく修行をすすめられました。
禅では、坐禅やそれ以外の日常生活でも心を鎮めて、目の前のことを無心で行っていきます。
そして、煩悩にとらわれない本来持っている純粋な人間性(仏心)を自覚し、生きとし生けるものに慈悲心を持って生活をしていく宗旨です。

ご本尊

特定のご本尊を立てません。お釈迦様の悟られた仏心を大事にするため、ご本尊としては、釈迦如来だけでなく、様々な仏様がまつられます。禅寺では、そのお寺の縁によってまつられたご本尊がいらっしゃいます。
観音寺のご本尊は、十一面観音様です。その他にも、阿弥陀如来様もおまつりしております。

経典

中心とする経典を定めません。お経は、お釈迦様が悟られた仏心から説かれたものなので、経典に優劣をつけず、どのお経を読んでもよいことになっております。
どのお経を読んでも構いませんが、慣習として読まれるお経として、般若心経・観音経(法華経の一部)などがあります。

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