第184回 仏教講演会 多川俊映師のご講演
広島国際会議場で、奈良の興福寺の多川俊映(たがわしゅんえい)貫首のご講演がございました。
興福寺といえば、国宝の阿修羅像が有名ですね。
現在は、国宝興福寺仏頭展を開催(9月3日~11月24日、東京藝術大学大学美術館)され、興福寺の中金堂再建へ向けても熱心に活動されています。
まず、ご講演の前に、各宗派の僧侶と会場の皆様で、観音経世尊偈をお読みしました。
それから、ご講演。この日の演題は、「あまねく見る人よ」。
「あまねく見る人」とは、お釈迦様のこと。広い視野で物事を見抜いていらっしゃった。
それとは反対に、私達はあまねく見れていないと。
視野が狭くなって、自分と他人、愛と憎しみ、自然と人間…と分けて見てしまう。
でも、完全に分けてしまうなんてできないですよね。人間は自然の中で生かされて、つながっているんです。
もっと視野を広げて、大らかな心で生きていくことが今の私達に必要ですね。
たいへん勉強になったご講演でした!
最近のコメント